Open seminar by Dr. Shiho Maehara: The Formation of Taiwanese Identity after Democratization

九大人社系コロキアム (Inter-disciplinary colloquium):

民主化以降の台湾アイデンティティ形成(The formation of Taiwanese Identity after democratization.)

(To be delivered in Japanese)

発表者:前原志保(九大台湾講座、学術研究員)

場所:貝塚キャンパス、人環会議室

時間:14日、12:00ー14:00

概要:

異なるアイデンティティの人々で構成されている多民族社会台湾で、台湾アイデンティティはどのように人々の間でナショナル・アイデンティティとして形成されてきたのか? 台湾アイデンティティの源泉となる台湾意識から現在の「台湾アイデンティ」に至るまでの経緯を「他者」と「私たち」という視点で説明する。特に台湾の民主化が進んだ、1980年台後半から90年台にかけて台湾総統であった李登輝の12年間の台湾アイデンティティをめぐる言説に着目しその形成過程を見ていき、最後に今後の展望について述べる。

Taiwan is an ethnically and culturally diverse island whose have long been asking themselves “who are we?” As Taiwan has democratized since the 1980s, the answers to this question have changed considerably. In this talk, I will analyze the historical background to this shifting identity discourse, focusing especially on the influence of former Taiwanese President Lee Teng-hui.

前原志保:九州大学人間環境学研究院 台湾スタディーズプロジェクト学術研究員。主な研究テーマは、東アジアのナショナリズム、台湾のナショナル・アイデンティティ、台湾と朝鮮半島の日本統治時代比較とそこに繋がる対日感情など。昨年台湾総統に就任した蔡英文の二冊の本「蔡英文 新時代の台湾へ」(2016)、「蔡英文自伝 台湾初の女性総統が歩んだ道」(2017)(共に白水社)の日本語版翻訳を手がける。